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石巻市議会開会 畜産家支援など35億円増額補正

 石巻市議会9月定例会が1日開会し、市は35億2358万円を追加する2022年度一般会計補正予算案(累計815億1307万円)など26議案を提出した。

 補正予算は、新型コロナウイルス感染拡大で配合飼料が高騰する畜産農家支援に2667万円を計上した。1トン当たり2000円を上限200万円まで補助する。オミクロン株対応のワクチン接種事業費には3億961万円を充てた。

 農業用ため池への転落防止策で、侵入防止フェンス5カ所の設置と注意喚起標識52基の設置、修繕費に計2400万円を措置した。地震発生時に倒壊の恐れがある危険ブロック塀の除却に対する補助金2424万円も盛り込んだ。

 会期は21日までの21日間。一般質問は14~16日と20、21日に実施する。

市議会初の「産休」取得

 1日開会した石巻市議会9月定例会で、都甲マリ子議員が市議会で初となる「産休」取得を議長に申請し、認められた。現職議員の出産自体も旧市時代を含めて初めてとみられる。

 5月の市議選で初当選した都甲議員は7月11日、第1子となる長女を出産した。市議会の会則では出産日から8週間の範囲で欠席届を提出できると定められている。会期前半の本会議や常任委員会は欠席し、後半から復帰する予定。

 市議会事務局によると、産休に当たる欠席届の規定は、議会規則を策定する際に参考にする全国市議会議長会の「標準市議会会議規則」の2015年5月の改正に伴い設けられ、21年3月には具体的な日数なども定められた。

排水処理施設使用料、10年間誤徴収

 石巻市は1日、河南地区の農業集落排水処理施設使用料で2012年8月~22年7月の10年間、算定を誤り、約103万円の過大徴収1件と計約29万円の過少徴収2件があったと発表した。

 3件の利用者はいずれも、基礎となる水道使用量からの除外分を計るメーターを設置していた。市はその検針水量を差し引いて下水道使用量を算定すべきところを、誤ってそのままシステムに入力していた。

 過大分は遅延損害金を含め約119万円を8月31日に支払った。過少分は時効となった前半5年間分を除く計約10万5000円を今後追加徴収する。

 斎藤正美市長は市議会9月定例会の行政報告で「職員が長期間気付かずに事務処理していた。深くおわびし、再発防止に万全を期す」と語った。

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