閉じる

全国高校総体ボート男子ダブルスカル 高橋・武山選手(石巻)が優勝、開校以来初

賞状を手にする(左から)高橋、武山両選手

 7~8月に四国地方と和歌山県で開かれた全国高校総体(インターハイ)で、石巻高ボート部が男子ダブルスカルで優勝した。インターハイ優勝は同校創立以来初めて。快挙を成し遂げた2人は「まだ優勝の実感は少ない。普段の練習の成果が結果につながった」と笑顔を見せる。

 優勝したのは3年の高橋興生選手(17)と武山慎選手(18)。大会は愛媛県で8月11~14日にあり、1000メートルのタイムを競った。

 決勝でのタイムは3分40秒90。スタートで1秒ほど出遅れ、500メートルの時点でも先頭から2秒程度差をつけられていたが、残り100メートルでスパートをかけ、2位と0.4秒差で日本一をつかみ取った。

 武山選手は「興生が『行ける』と大きな声をかけてくれたことがきっかけで今までよりもさらにギアを上げられた。興生が言うならできると思えた」と振り返る。

 土日の練習では北上川の不動町周辺から天王橋付近までの約16キロを2時間を切る程度でこぐ。疲れたところからさらにペースを上げることを普段から意識して取り組んでいた成果が、本番でも発揮された。

 2人がペアを組んだのは2年生からで部内1、2位を争う間柄だった。高橋選手は「互いの実力を分かっていることもあり、心強かった」と語る。

 昨年のインターハイもダブルスカルに出場し、準々決勝で敗退したが、強豪の強さを目の当たりにしたことが後のモチベーションにもつながったという。

 男子ボート部の村田清晃監督(55)は「一回一回の練習で出し切るよう声をかけているが、選手たちは本気で向き合ってくれる」と言う。「後半の展開は、普段の練習での意識や互いの信頼がないとできない。感動をくれたことに感謝したい」と2人の健闘をたたえた。

石巻かほく メディア猫の目

「石巻かほく」は三陸河北新報社が石巻地方で発行する日刊紙です。古くから私たちの暮らしに寄り添ってきた猫のように愛らしく、高すぎず低すぎない目線を大切にします。

三陸河北新報社の会社概要や広告などについては、こちらのサイトをご覧ください ≫

ライブカメラ