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芝居の街へ 石巻・シアターキネマティカ、サマースクール初開講 11日に発表会

シアターキネマティカのホールのステージで演劇のワークショップ初日に臨んだ参加者たち

 「1週間の演劇サマースクール」が5日夜、石巻市中央1丁目のシアターキネマティカで開講した。シアターキネマティカを運営する石巻劇場協会にとって8月5日のオープン後、初の本格的な演劇企画イベント。芝居の面白い街づくりの新拠点として動きだした。

 1週間の演劇サマースクールは、東京を拠点にする演出家の池田智哉さん(40)を講師に、7日間みっちり演劇に触れるワークショップ。最終日の11日は演劇発表会があり、成果を披露する。

 応募したのは地元の劇団員をはじめ、社会人や同市に移住した人、高校生や大学生と、職業も世代も演劇経験もみなまちまちの10人。同協会の矢口龍太さん(39)、阿部拓郎さん(34)も参加。

 初日はホールで一人一人、自己紹介。これから1週間、一緒に活動する「劇団仲間」としてチームワークを深めた。池田さんは東京からオンラインで受講生たちとやり取りした。

 石巻北高2年で演劇部の猪瀬詩織さん(17)は「ぜひやりたいと思った。いろいろ吸収したい。学んだことを持ち帰り演劇部で生かしたい」と目を輝かせた。

 東日本大震災後の「いしのまき演劇祭」に参加するなど、芝居による街づくりに関わってきた池田さんは「新しい場所で、演劇という文化が芽吹く瞬間に立ち合えてうれしい。演劇の楽しさ、奥深さを感じてもらえるワークショップにしたい」と張り切る。

 矢口さんは「キネマティカにとって最初の演劇活動となった。老若男女が楽しめる場にしていきたい」と強調した。

 演劇発表会は11日午後5時から。入場無料。連絡先はkinema@r-ishinomaki.net

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