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地域課題の解決へ 石巻専修大共創センター、2021年度の研究成果報告

幅広い分野での研究成果を発表

 石巻専修大共創研究センターの研究成果報告会が同大であった。地域課題の解決を目指し、自治体や企業と連携して研究に取り組む教授ら7人が2021年度のプロジェクトの成果を発表した。

 市民ら約50人を前に、今回は石巻圏内におけるニホンジカなど野生動物の交通事故の現状調査、植物系飼料による小型甲殻類増殖研究などの発表があった。

 このうち理工学部の梅山光広教授は「石巻SDGsモデル事業グリーンスローモビリティ研究」について発表した。

 梅山教授は「地域限定の自動運転電動車などを導入したコンパクトシティーを目指す。石巻は日照時間も長く、風も強い。太陽光、風力を生かしたハイブリッド発電システムを構築する」と構想を提示した。

 理工学部の鈴木英勝准教授は、金華山沖合の底引き網で漁獲される低利用魚の脂質特性を報告。カナガシラ、チコダラなど利用度の低い魚種について「コレステロールを減少させるドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)のほか、有望視される脂質を豊富に含んでいる。健康食品の原料として有効活用が期待できる」とした。

 報告会は石巻地域における産学官の連携を進める目的で毎年1回、定期開催されている。

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