車好きな若者集まれ EV・自動運転の専門職大学、山形・飯豊に来春開学

来年4月に開学する専門職大学の本館=6日、飯豊町萩生

 仙台市青葉区の学校法人赤門学院は6日、電気自動車(EV)や自動運転技術の教育、研究に特化した4年制の専門職大学を2023年4月に山形県飯豊町で開学すると発表した。専門職大の設置は東北初。

 名称は「電動モビリティシステム専門職大学」。EVに必要な電池、駆動装置、車体構造、情報通信の4分野を学ぶ拠点となる。実習授業や国内外での実務体験を通じ、専門知識を持つ技術者の輩出を目指す。1学年の定員は40人。

 21年秋に文部科学省へ設置申請。22年8月31日付で認可され、通知を9月5日に受けた。

東北初となる専門職大の認可を報告した左から後藤町長、国分理事長、清水名誉教授=6日、飯豊町萩生の専門職大学本館

仙台の「赤門学院」が運営

 9月6日に飯豊町で記者会見した赤門学院の国分活妙(かつみょう)理事長は「乗り物好きな若者が集う高度な学び場にしたい」と述べた。学長候補の清水浩慶応大名誉教授は「多くの技術者が必要とされる中、第一線で活躍できる人材を育てる決意だ」と語った。

 専門職大は文科省が19年度に制度化し、卒業時に学士(専門職)の学位を取得できる。実習と実技による職業教育に重点を置き、22年4月までに全国で15校が開学した。

 今回の専門職大新設は、町などが進める地域創生策「飯豊電池バレー構想」に基づく。町内で山形大xEV飯豊研究センター(当時)を運営した山形大の働きかけで18年、自動車整備士養成のノウハウがある赤門学院が参画した。

 町は学院に土地を無償貸与し、整備費として補助金3億5000万円を支払った。ただ、設置認可に際して事業計画や運営体制の見直しを迫られ、21年度までに開学は3度延期された。

 会見に同席した後藤幸平町長は「ここまで苦しかったが、うれしい。地元の農村文化と先端科学技術の連携による幸せな空間づくりが可能になる」と話した。

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