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認知症、正しく知って 看護師に特徴学ぶ 石巻・北上

認知症について解説する日向さん

 石巻市北上地域包括支援センター主催の第2回認知症カフェが9日、同市北上町橋浦の北上保健医療センターひまわりであった。県内で4人、全国でも100人しかいないという老人看護専門看護師の日向園恵さん(石巻赤十字病院)が認知症について詳しく解説した。

 日向さんは「脳の病気によって、認知機能障害に陥り、日常生活に支障を来すのが認知症」と説明。「コロナと一緒で正しく知れば怖くはありません」と呼び掛けた。

 認知症と思われる人の変化についても触れ、「物忘れが進んで、言葉も発することができなくても感情は最期まで残る。昔覚えたことは忘れずにいる」と強調。「本人が気持ちが良いことや、うれしいこと、楽しいことは続けさせることが大切」と助言した。

 身近な家族につらく当たるのも認知症の特徴といい、「時間を置くとか、誰かに入ってもらうとかが必要」と語り、支えてくれる周囲の人の必要性も説いた。「認知症の介護は1人で悩みを抱えず、専門職に相談してほしい」とも話した。

 カフェには中高年層を中心に約40人が出席。関心の高い薬の話にも言及。「逆さまに読むとリスクになる。6種類以上の薬を飲んでいる人は副作用が出やすく、相互作用の問題も出てくる。多剤併用(ポリファーマシー)という言葉をぜひ覚えて」と注意を促した。

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