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風車の迫力に驚き 石巻市「ふるさと子どもカレッジ」 自然利用の発電学ぶ

大きな風車を間近で見学する子どもたち

 石巻市の「ふるさと子どもカレッジ」が10日、同市上品山を主会場に開かれた。市内の小学5、6年生21人が参加し、自然を利用した風力発電の仕組みを学んだ。

 上品山頂上付近に6基設置されている風力発電用の風車を見学した。高さ70メートル以上の柱に付けられた長さ49メートルの羽根(ブレード)が風でぐるぐると回る様子を間近で眺め、柱の中の発電用装置も見学した。

 この日は快晴で風もやや強く、速いときは新幹線並の時速300キロが出るという羽根が勢いよく回った。迫力ある姿に子どもたちは目を丸くしていた。

 釜小6年の高橋虎祁(こうき)君(12)は「風力発電の仕組みがよく分かったし、風車の大きさにはびっくりした」と感想を話した。

 頂上での見学を前に、市河北総合センターでは上品山に風車を設置し、発電しているユーラス・エナジー・ホールディングス(東京)の社員が、風力発電の仕組みや長所などを紹介した。

 風力発電の長所として(1)地球温暖化を加速する二酸化炭素を排出しない(2)自然の風を利用するので発電コストを低く抑えられる(3)風はどこでも吹く-の3項目を挙げた。短所は、風量により発電量が大きく影響されるとした。

 その上で「上品山の風車で石巻市の5分の1近い1万世帯分の電気をつくっている。環境にも配慮している」と説明した。

 児童はペットボトルとモーター、発光ダイオード(LED)を使った風力発電装置の制作にも挑戦した。扇風機の風で羽根が回り、LEDが赤く光ると、目を細めて喜んだ。

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