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空き家の活用策、東京の高校生探る 巻組と過疎地をツアー 石巻・北上

空き家の倉庫の内部を調べ、活用策を探る生徒ら

 空き家を生かしたシェアハウス事業などを展開する石巻市の巻組は、東京の高校生が空き家の活用策を考えるスタディーツアーを市内で実施した。人口減少が進む過疎地などで増加し、社会問題化する空き家の生かし方を探った。

 さまざまな社会課題でスタディーツアーに取り組む新渡戸文化高(東京都中野区)の1、2年生5人が参加。生徒の1人が空き家活用をテーマとして提案し、打診を受けた巻組が協力した。

 同市北上町十三浜大指にある空き家を訪問。1933年の昭和三陸津波後に高台に建てられた木造2階の住宅で、7年前から空き家になっている。生徒たちは室内や屋外の倉庫、近くにある農地を見て回り、建物や周辺環境を生かした活用の在り方を考えた。

 参加した2年の野村優琉(ゆうる)さん(17)は「プライベートな空間を確保できる。アーティストのアトリエや貸別荘として生かすのが良さそう」とアイデアを膨らませていた。

 生徒たちは今後、巻組のサポートを受けながら活用の具体案を練っていくという。巻組の担当者は「手つかずの空き家を見て、活用がどういう状態からスタートするのかを知ってもらえた」と話した。

 ツアーは8月9~12日にあった。

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