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第3回お笑いマスター決定戦 女川出身のあべみな!さん、コンビでV

笑いと観光PRの腕を競った参加者たち。手前左2組目があさがえり、3組目がセキ・ア・ラ・モードさん

 笑いと観光PRの腕を競う「第3回笑いで石巻を盛り上げるお笑いマスター決定戦」の決勝戦が18日、石巻市中央2丁目の市かわまち交流センターであった。グループとピン芸人の2部門に、予選を通過した計5組のお笑い芸人が出場。グループ部門は男女コンビの「あさがえり」、ピン芸人部門はセキ・ア・ラ・モードさん(28)が優勝した。あさがえりの女性芸人は女川町出身で石巻高卒業生のあべみな!さん(32)。2組は今後、市のPR活動を担う。

 会場の様子は動画投稿サイト「ユーチューブ」で生配信した。出場5組がネタと観光PR動画を1本ずつ披露し、面白さや完成度などを競った。会場審査員の採点と視聴者投票などで優勝者を決めた。

 グループ部門を制したあさがえりは、あべみな!さんと、福岡市出身のみよしさん(28)の男女コンビ。テンポのいい漫才を披露し、動画では雄勝、北上両地区の観光地などを紹介した。

 あべみな!さんは「地元でお笑いの仕事をしたかったので感無量。地元出身の私とそうでない相方のそれぞれの視点を生かし、石巻の魅力を伝えていきたい」と話した。

 「喫茶店大好き芸人」のセキさんは、喫茶店にまつわるフリップ漫談で笑いを誘った。動画では市内のカフェを巡り、構成や編集技術の高さでライバルを圧倒した。

 仙台市出身で芸歴2年目のセキさんは「生きてきてよかった。石巻の喫茶店を紹介し尽くしたい」と意気込みを語った。

 お笑いマスター決定戦は、笑いの力で町を盛り上げようと一般社団法人石巻圏観光推進機構(石巻市)と市地域おこし協力隊として活動するお笑い芸人の清水一宏さんが企画。今回は2部門に53組がエントリーした。決勝戦当日には参加芸人のファンを対象とした応援ツアーを行い、市街地を案内して石巻の魅力をPRした。

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