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水難事故から自分守ろう 矢本東小で着衣泳体験 慌てず浮いて救助待つ

体操着でプールに入り、2分間水面に浮く着衣泳を体験した5年生

 東松島市矢本東小(児童467人)で8、9の2日間にわたり3年生以上を対象にした「浮いて待て教室」があった。児童たちはプールで着衣泳を体験し、海などに落ちても慌てず体を浮かせ救助を持つことを学んだ。

 教室は万一、水難事故に遭った場合、自分で身を守る行動を身に付けさせるのが狙い。一般社団法人水難学会着衣泳指導員の鈴木学さん(47)=石巻市=が講師を務めた。

 9日、5年2組では35人が体操着で水の中に入り、25メートルプールを移動する体験をした。さらに、2リットルの空きペットボトルをへそのところに置き、力を抜いて水面に2分間浮くことに挑戦した。悪戦苦闘しながらもやり遂げた。

 児童たちは、ランドセルや500ミリリットルの空きペットボトル約3本をビニール袋に入れた物などが浮輪代わりになることを教えてもらった。

 鈴木さんは「来年は5分、浮いてみよう。(海中転落などしても)浮いて待っていれば、必ず助けが来る」と自分の身を守る冷静な対応を説いた。

 浅見苺華(いちか)さん(10)は「2分間、水面に浮く体験では肺が少し苦しかった。災害時や海でおぼれた時にきょうの学びを生かしたい」と話した。

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