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鎮魂と復興、植樹し願う マツやコナラ3000本 石巻・南浜地区

雨の中、丁寧に植樹する参加者たち

 東日本大震災で甚大な被害に遭った石巻市南浜地区にある石巻南浜津波復興祈念公園で23日、「石巻復興の森づくり植樹祭2022」が開かれ、約300人が参加した。

 公益法人イオン環境財団が主催し、石巻市と同公園参加型運営協議会が共催した。今回は、園地の最も西側の約1ヘクタールの区画に、クロマツやコナラ、ハイネズなど18種の苗木3000本を植えた。

 村井嘉浩知事、斎藤正美市長も参加した。あいさつで村井知事は「石巻市は震災最大の被災地であり、この公園はまさに鎮魂の場だ。将来を見据え、苗木を植樹することに大きな意義がある」と話した。

 その後、12グループに分かれ、スコップやシャベルで土を掘り、苗木を一つずつ丁寧に植えていった。あいにくの雨の中での作業となったが、参加者は「苗木にとっては恵みの雨」と笑顔だった。

 仙台市から参加した宮城学院女子大2年の藤原陽花(はるか)さん(20)は「福岡県出身で、震災復興に何かできないかと初めて参加した。石巻を訪れるのも初めてで、これからも自分にできることを探したい」と、苗を植えながら話した。

 植樹祭は2017年に始まり、今回を含め約3万1500本が植えられた。28年までの植樹継続を予定している。