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色彩模様いしのまき<青>釉薬が紡ぐ古里の情景 三輪田窯の器(石巻市三輪田)

上品山の岩を使った釉薬とホタテの貝殻などを調合した釉薬で色付けられた器。料理が映え、飲食店から特注の皿を依頼されることもある

 石巻の海や空、川を思わせる深い青。上品山を仰ぎ新北上川流域に位置する石巻市三輪田で、暮らしを彩る器が生み出される。

 三輪田窯は2004年、堤焼乾馬窯(けんばがま)で修業した亀山英児さん(48)が二俣小三輪田分教場跡に開いた。作陶には石巻市で採れた粘土や雄勝特産の玄昌石などを使用。青い器は上品山の岩を砕いた釉薬(ゆうやく)を塗り、ホタテ貝などを調合した釉薬を重ねる。

 軽くて手になじみやすく、普段使いとして人気がある。料理を引き立て、地元の天然素材を生かした器は地域内外で愛されている。

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 東日本大震災からの復興と共に、色彩を取り戻した石巻地方。自然や食、建築、工芸それぞれが持つ「色」を届ける。