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世界の持続可能な観光地 トップ100選に東松島市、県内初 地域活性化の起爆剤に

 持続可能な観光地の国際認証機関「グリーン・デスティネーションズ」による「世界の持続可能な観光地TOP100選」に、東松島市が県内で初めて選ばれた。同機関のウェブサイトを通して取り組みを発信し、観光関連の民間事業者とも連携して国際的な認知度向上を目指す。

 日本からは同市をはじめ釜石市、熊本県阿蘇市、香川県小豆島町など10地区が選ばれた。

 選定は自然環境への配慮や文化財保護など30項目中15項目をクリアすることなどが条件。東松島市は各項目のほかに、宮戸地区の韓国版トレッキング「宮城オルレ」奥松島コースを活用した施策をアピールした。

 東松島市は東日本大震災で激減した観光客数の回復と地域経済の活性化のため、自然や景観といった地域資源を見直し、奥松島コースを開設。維持管理は市職員や住民らが一体となって取り組み、コースとして活用されることで震災時に避難路にもなった遊歩道の維持につながっている。

 渥美巌市長は4日の定例記者会見で「今回の選定を起爆剤に、観光にさらに力を入れたい。経済の発展、地域活性化にもつながる」と期待した。

 同市は2021年度に観光庁の「日本版持続可能な観光ガイドライン」モデル地区に選ばれ、世界100選の選定を目指していた。

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