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赤井官衙遺跡発掘調査 竪穴建物跡7棟を確認 あす現地説明会

見つかった遺構を説明する重森学芸員

 東松島市教委は10日午後1時半から、同市赤井の「赤井官衙(かんが)遺跡」の発掘調査説明会を現地で開く。堅穴建物跡が多数確認されており、牡鹿郡家跡(古代の役所)、牡鹿柵跡(古代の軍事施設)と考えられる赤井官衙遺跡の機能や構造を明らかにする上で重要な発見になったという。

 今回は開発工事に伴う発掘調査(9月1日~10月10日)の調査報告。堅穴建物跡7棟などの遺構や須恵器、土師(はじ)器といった遺物が見つかり、堅穴建物跡7棟のうち1棟でカマドの煙道のみを確認した。

 市教委生涯学習課の重森直人学芸員は「ほとんど発掘調査が実施されたことのない地域だったが、堅穴建物跡が多数確認されたことから、兵舎や工房などの施設が分布していた可能性が高い」と説明する。

 調査は遺跡の重要地区である館院1地区と倉庫地区の中間地点で開発工事が計画されていることから、文化財保護と開発工事の両立を図るため実施された。

 赤井官衙遺跡は奈良時代を中心とした遺跡で1986年に初の発掘調査を開始。今回を含めて52回の調査が行われている。これまでの調査成果から牡鹿郡家跡、または牡鹿柵跡、役人の墓域と思われる矢本横穴とともに「赤井官衙遺跡群-赤井官衙遺跡 矢本横穴」が2021年3月、国の史跡に指定されている。

 説明会は午後1時半~午後2時半。上区地区センターに集合後、現地に向かう。無料。雨天の場合はセンターである。

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