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「事件はでっちあげ」 宮城・あっせん利得容疑の仁田県議、同僚議員に文書

宮城県議会庁舎
仁田和広容疑者

 被災企業支援のグループ補助金を巡り、あっせん利得処罰法違反の疑いで逮捕された宮城県議の仁田和広容疑者(72)=宮城県七ケ浜町吉田浜=が、容疑を否認する文書を県議に送っていたことが13日、分かった。自身の逮捕を「正当な議員活動に対する妨害行為」とし「最後の最後まで、無実を訴えて闘う決意」などと主張している。

 関係者によると、文書は8日付。「宮城県議会議員のみなさまへ」と題し、弁護士を通じて県議会各会派に郵送で届いた。

「やましいことしていない」

 仁田容疑者は「これまでも、今回も、相談を受けた方から対価として報酬を受け取ったことは一切ない。一切やましいことはしていない」と強調。「正当な議員活動に対する妨害行為で、県議全体の問題であることを理解してほしい」と記した。

 逮捕容疑については「私の政治生命を終わらせるために、県当局と県警がでっちあげた事件で、断じて許すことはできない。身の潔白を明らかにするため、最後の最後まで、無実を訴えて闘う決意」として支援を求めている。

 仁田容疑者の逮捕容疑は、水産会社経営の男(61)=塩釜市=から補助金が申請通り交付されるよう口利きを依頼されて1月上旬、県に交付を働きかけ、報酬として現金50万円を受け取った疑い。

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