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スポーツで学ぶ共生社会 石巻・小中5校で「あすチャレ!」 車いすバスケ通して実感

車いすバスケを体験する桃生中の生徒たち
生徒たちの目の前でシュートやドリブルを披露する根木さん

 パラアスリートら障害当事者の講師から共生社会について学ぶ「あすチャレ!スクール」が、3~6日、石巻市内の小中学校5校で開かれた。日本財団パラスポーツサポートセンターの主催で、2000年シドニーパラリンピックで男子車いすバスケットボール日本代表主将を務めた根木慎志さん(58)が講師を務めた。

 6日は桃生中(生徒178人)の1、2年生110人を対象に開催。根木さんが競技用車いすを使ってドリブルやシュートを披露。車いすバスケでもゴールの高さが変わらないことや、ダブルドリブルがないことなどを紹介した。生徒や教職員を交えて試合を行い、交流を深めた。

 根木さんは「障害の有無にかかわらず、生きていく上で困ることは誰にでもあるが、気づきや行動でなくすことができる」と説明。「何かをできないことは決して恥ではない。諦めず、最後まで楽しく挑んでほしい。応援と互いへの感謝が力になってくれる」と生徒たちを鼓舞した。

 車いすバスケを体験した2年の山崎隼さん(14)は「車いすに乗ったのは初めて。思っていたよりも軽く動かせた。部活動でミスをした際に互いに声を掛け合うこともあるので、失敗や応援を自分の力にしていくという考えに共感ができた」と話した。

 あすチャレ!スクールは開北小、大街道小、万石浦中、石巻小でも開かれた。

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