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園児が育てたカボチャ大人気! 道の駅「上品の郷」で初の販売会 10分で60個完売

自分たちで育てたカボチャを販売する園児たち

 石巻市相野谷の市河北幼稚園(園児32人)の園児が育てたカボチャの販売会が13日、同市小船越の道の駅「上品の郷」であった。幼稚園児の販売会が開かれるのは初めて。

 全園児が参加し、カボチャ約60個を大きさ別に大中小に分けて販売した。大きいものは1個200円、中ぐらいのサイズと、小ぶりな2~3個を袋詰めしたものは100円で販売。園児のかわいい「いらっしゃいませ」の声に買い物客らが集まり、わずか10分で完売した。

 カボチャは園児たちが6月に種まきをし、丁寧に育ててきた。収穫したものの中から、自分たちで調理したり、味わうための分を除いて販売した。

 販売のきっかけとなったのは、園が上品の郷を見学に訪れたこと。農家の人たちが丹精して育てた野菜に園児が興味を示し、園が上品の郷に申し入れた。

 手描きの看板を用意したり、販売と宣伝部隊の二手に分かれてあいさつや呼び込みの練習を重ねたりして本番に臨んだ。

 買い求めた主婦(62)は「かわいい売り子さんの声に応えたくなった。一生懸命な顔や声を思い出しながら、おいしくいただきたい」と笑顔だった。

 三浦成夫園長は「商業施設で園児自ら販売するのは初めてだが、子どもたちの目の輝きを見て、やってよかったと思った」と話す。

 上品の郷は「小中学校の販売会は過去にあるが、幼稚園や保育所は今までなかった。地域の人たちと子どもたちが触れ合う場になればうれしい」と、今後も場所の提供を積極的に行っていきたい考えだ。