薬師堂周辺のにぎわい再び 地元20店、駅前広場で3年ぶりマルシェ

仙台市地下鉄東西線薬師堂駅(若林区)周辺の商店主らによる手作りイベント「カフェテラス&ボンマルシェ」が9日、3年ぶりに駅前広場であった。さまざまな店を見て回り、品定めする大勢の買い物客でにぎわった。
薬師堂商興会(同)が主催し、加盟の約20店が自慢のコーヒーやパン、総菜などを販売した。マッサージやネイル、ハンドケアを体験できるブースもあった。
駅近くの聖和学園高の生徒も販売や運営を手伝った。吹奏楽部などが演奏を披露して盛り上げた。
店と住民つながる
マルシェは駅周辺の活性化を目指して2018年8月に月1回のイベントとして始まり、同年は10月まで、19年は4~10月に開催した。20年以降は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で見合わせていた。
周辺のにぎわいを取り戻そうと、感染対策を徹底した上での復活を決めた。商興会の江刺賢次会長(67)は「加盟店と地域住民がつながれる一歩をまた踏み出せた。若い世代を巻き込み、親しまれるイベントにしたい」と意気込んだ。
訪れた聖ドミニコ学院小5年河村優貴君(11)は「店がいろいろあって楽しい」と話した。出店した洋菓子店店主樋口竜一さん(46)は「地域の人々に知ってもらう機会になった」と手応えを語った。
11月以降の予定は決まっていないが、商興会は来年も開催を検討している。
関連リンク
- ・<いぎなり仙台/途中下車の旅すっぺ>仙台市地下鉄東西線薬師堂駅(仙台市若林区) 路地にも門前町の面影
- ・「憩いの場」は好評、渋滞には苦情40件 仙台・青葉通を広場にする社会実験終了
- ・定禅寺通と稲荷小路を「ほこみち」に 歩道でマルシェ開催 仙台市、にぎわい創出へ
- ・「キッチンカーマルシェ」で飲食業者支援 仙台市、実証実験始める
- ・<いぎなり仙台/途中下車の旅すっぺ>仙台市地下鉄南北線北四番丁駅(仙台市青葉区) 城下の町割りに映画館
関連タグ
河北新報のメルマガ登録はこちら最新写真特集
-
上野―青森間732キロ、かつては26時間… 鉄道網の歩みと盛衰たどる<特集・鉄路の足元@東北 ローカル線の岐路>
-
<鉄路の足元@東北 ローカル線の岐路(1)閑散>100円稼ぐ費用は2万円
-
大崎・洞川院のアート作品 仏教触れる契機に<アングル宮城>
-
棋聖戦第1局2日目 一力遼棋聖が初防衛へ先勝<番記者リポート>
-
仙台発のウサギキャラ「きっこうちゃん」 なぜ縛られ姿? 込められたメッセージとは
-
織機と職人の調和 栗原・綿織物「若柳地織」<アングル宮城>