子どもの居場所増やそう 石巻市の懇談会、初会合 教育と福祉の壁超え連携
石巻市は、子どもや子育て世帯への支援活動を展開する団体と情報を共有し、市の施策に反映させる「子どもの居場所づくり懇談会(仮称)」を設置した。子ども食堂や放課後児童クラブの運営、学習支援活動などを手がける28団体が参加。6日に初会合を開いた。
市ささえあいセンターであった初会合には23団体の代表者らが出席し、それぞれの活動内容を報告した。市側からは斎藤正美市長ら特別職や保健福祉部、市教委の担当者らが出席した。
市は第2期市子ども未来プラン(2020~24年度)に基づき、子どもの居場所づくりの推進や教育・学習支援の充実を図る。懇談会設置は家庭や学校以外での安心して過ごせる場の確保や子どもの貧困対策を進めるため、教育と福祉の壁を超えて市と関係団体の連携を強めることが狙い。
初会合の意見交換では団体代表者らから「子どもが自由に1人で訪れられる場所が市子どもセンターしかない」「高齢者支援に取り組む団体などと分野を飛び越えた議論の場もほしい」といった声が上がった。
懇談会は継続して開催していく方針。斎藤市長は「まずは現状を把握するために集まってもらった。今後とも連携し、一緒になって石巻の子どもを育てていってほしい」と呼びかけた。