石巻駅110周年祝う 特別列車やミニSL…高校生、デザインや演奏で花添える
28日に開業110周年を迎えるJR石巻駅の節目を祝うイベントが15日、石巻駅と石巻駅前にぎわい交流広場であった。記念列車「風っこ号」が運行されたほか、ミニSL体験や駅弁の特別販売などがあり、鉄道ファンや親子連れが楽しんだ。
14日の日本の鉄道開業150周年と合わせて実施した。石巻駅と同時開業した石巻線の110周年記念号として運行された風っこ号は仙台-女川間を往復。石巻駅では下り列車到着時、駅や市の職員がホームで横断幕を広げ、乗客約100人を歓迎した。
先頭車両には石巻高美術部がデザインしたヘッドマークが飾られた。2年生4人が考え、市花のツツジと「祝110年」の文字で彩った。
部員とホームで出迎えた佐々木凜部長(16)は「お祝いなので明るいイメージにした。列車に飾られるのはめったにない機会。通学に使う駅の節目に関われてうれしい」と話した。
上り列車到着時には、今年9月に創立110周年記念式典を開いた石巻好文館高の吹奏楽部が記念演奏を披露した。
にぎわい交流広場では、ミニSLが運行され、鉄道好きの子どもたちが乗車を体験した。踏切の正しい渡り方を学ぶ教室や点検作業車「レールスター」などの展示もあった。
駅構内では東北6県の人気駅弁を特別販売。市内の老舗パン店「萬楽堂」とコラボした「3色あんぱん」も限定販売した。
三陸河北新報社の会社概要や広告などについては、こちらのサイトをご覧ください ≫