サンマ不漁で名称変更、「秋の収獲祭」に 23日・女川
女川町の秋の一大イベント「おながわ秋刀魚収獲(しゅうかく)祭」が23日、「おながわ秋の収獲祭2022」(実行委員会主催)と名称を変えて開かれる。全国的なサンマの不漁により必要量の確保が難しいため。開催時期を例年から1カ月ほど遅らせ、呼び物をホタテやホヤといった別の水産物に変更。旬の野菜なども並べ、町の魅力を全国に発信する。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの実施となる。
収獲祭は1998年にスタート。女川魚市場買受人協同組合などが中心となり、例年9月に開いていた。サンマの不漁に伴い、女川港でも水揚げが激減。他産地や冷凍サンマで乗り切る年もあるなど苦境が続いていた。
おながわ秋の収獲祭は午前9時~午後4時、女川町海岸広場で開く。人気のサンマの炭火焼きとすり身汁が振る舞われるほか、キッチンカーも多数出店する。
ステージイベントは午前10時20分から。県指定無形民俗文化財「江島法印神楽」の演舞を皮切りに「女川潮騒太鼓轟会」などが会場を盛り上げる。午後には「新世紀エヴァンゲリオン」の主題歌などで有名な歌手の高橋洋子さんらのライブもある。
実行委は「これまで通りの形でサンマを提供できないのは残念だが、この機会に地元の産品を広く知ってほしい。新型コロナの影響で開催できなかった期間中、町の景色も変化しているので、新しい女川を見てもらえれば」と呼びかける。
当日は町まちなか交流館で「ミニ四駆女川カップ」(東北電力主催)も開催される。