閉じる

とちぎ国体・カヌー カナディアンシングル 石巻の永沼選手、初の2冠

とちぎ国体のカナディアンシングル200メートルと500メートルで2冠を達成した永沼選手

 栃木県で1~11日にあった国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」で、石巻市大森の永沼崚選手(28)が、カヌー成年男子のスプリント・カナディアンシングル200メートル、500メートルでそれぞれ頂点に立った。国体での2種目制覇は初で、500メートルの優勝は3回目。2024年のパリ五輪出場を目指しており「理想を追い求め、世界で活躍したい」と意気込む。

 永沼選手は東京五輪の候補に挙がったが、代表選考会で3位に終わり惜しくも代表を逃した。とちぎ国体の結果を「スピードを重視し、余力を残さずに一こぎでのストロークを長くすることを意識したのが結果につながった」と振り返る。

 21年5月の東京五輪選考会後、次の五輪に向けて競技環境を見直し、同10月に勤務先のユアテックを退社。現在は実家のガソリンスタンド経営会社「永沼」に所属し、ナショナルチームのメンバーとして石川県で合宿に励んでいる。

 東京五輪まではシングル1000メートルがメインだったが、パリ五輪ではペア500メートルでの出場を狙う。今年5月にポーランドで開催されたワールドカップや8月にカナダで開かれた世界選手権にペア500メートルで出場。海外の強豪と競う中で刺激を受け、効率のいいフォームを追求してきた。

 「国体のシングル200メートルではペアの相手と1、2位を独占し、一安心できた。変化を恐れずにより良いこぎを研究し、世界で活躍したい」と話す。

カナディアンシングル200メートル決勝でラストスパートをかける永沼選手(中央)=10日、栃木県栃木市の谷中湖(本人提供)

関連リンク

石巻かほく メディア猫の目

「石巻かほく」は三陸河北新報社が石巻地方で発行する日刊紙です。古くから私たちの暮らしに寄り添ってきた猫のように愛らしく、高すぎず低すぎない目線を大切にします。

三陸河北新報社の会社概要や広告などについては、こちらのサイトをご覧ください ≫

ライブカメラ