サンドアートJカップ、11人出場 3日間で砂像制作 東松島・南余景公園
全国から集った出場者が砂像の完成度を競う「サンドアートジャパンカップ」が21日、東松島市野蒜の南余景公園で開幕した。東北でサンドアートの全国大会が開かれるのは初めて。出場者は約10トンの砂を使って23日までの3日間で作品を仕上げ、日本一を目指す。
芸術や食などを楽しむ「なないろの芸術祭」の一環で、市内の防災体験型宿泊施設「KIBOTCHA(キボッチャ)」を運営する貴凛庁が主催。砂の彫刻家で市地域おこし協力隊の保坂俊彦さん(48)ら11人が出場する。
制作時間は1日8時間、3日間で計24時間設ける。テーマは自由で、大きさは高さ、幅、奥行きが各1・8メートル。技術と完成度、デザイン、アイデアの4項目の総合点で競う。
21日は現地で開会式があり、貴凛庁の三井紀代子代表取締役は「皆さんに頑張っていただき、最終日を楽しみに迎えたい」と激励。午前8時の号砲で、出場者はスコップやコテなどを使い一斉に制作を始めた。
開幕に先立ち20日、出場者らの一部が市役所を訪問した。小山修副市長は「全国から集まり芸術作品を作っていただけることに感謝している」と歓迎した。
保坂さんは「ソロの大会も、一堂に会して一斉にスタートする大会も日本ではなかなかない。大会を通してサンドアート界を底上げし、東松島の名前を広げたい」と語った。
愛知県稲沢市で34回続くサンドアート大会の開催に携わる小山功さん(62)は「大会は地域活性化につながる。東松島でも長く続けてほしい」と話した。
制作は22日が午前8時~午後5時、23日は午前7時半~午後4時半。23日は同時開催の催しがあり、午後5時までの入場には有料チケットが必要。