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<詩ノ交差点アリマス 和合亮一>小さな靴が待っている

 旧町役場の前を過ぎる。

 玄関の前の時計は地震発生時の午後2時46分を指したままであった。

 福島県双葉町は、今夏の末に東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示の一部が解除となった。それからは町役場関係の方々などを中心に少しずつ人々が暮らし始めている。駅前には復興公営住宅などが新しく建設される予定である…

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詩ノ交差点アリマス

 福島市在住の詩人和合亮一さんのエッセー。日々の出来事や出会った人たちとの交流について、詩情を交えて月1回連載します。

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