石巻市、公設の日本語学校開設へ 推進室が始動
石巻市は1日、外国人留学生を受け入れる市立の日本語学校開設を目指し、復興企画部内に「日本語学校設置推進室」を新設した。
地域振興課の職員3人が兼務の辞令を受けた。全国で唯一、公設公営の日本語学校を運営する北海道東川町を2日に視察し、国への設置認可申請に向け、財政面の課題やカリキュラムの検討などを進める。
平井敦司室長は視察について「運営の状況や方法を聞き、校舎や寮などの学生生活、地域との関わり方を見たい。2、3年で終わる事業ではないので、国や県の話しも聞きながら検討していく」と語った。
日本語学校開設は村井嘉浩知事が昨年の知事選で公約に掲げた。県は県内に複数の開設を想定する。設置、運営は市町村に委ね、認可申請や学生の確保などを支援する方針。公設の特色を生かして地域の歴史や文化、住民との交流をカリキュラムに取り入れ、地域の魅力発信や卒業後の定着を図る。