被災地の中学生をサッカーW杯に 日本代表サポーター有志、活動協力を呼びかけ
東日本大震災や2018年の西日本豪雨などの被災地の中学生を、20日開幕するサッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会に招待しようと、日本代表のサポーターら有志が活動し、協力を呼びかけている。発案者は千葉県柏市の自営業角田寛和さん(59)。日本代表を応援する際に、ちょんまげのかつらをかぶった姿でスタンドから声援を送る名物サポーターだ。
角田さんは東日本大震災の際にボランティアとして石巻市や女川町、塩釜市、岩沼市などに通い、西日本豪雨の際も被災地支援を続けた。サッカーやボランティアのネットワークを使った復興支援を国内外で企画、実施してきた。
14年には石巻市牡鹿中の生徒4人をW杯ブラジル大会に、18年は南相馬市の中学生3人をロシア大会に招待した。
カタール大会には、角田さんがこれまでボランティアに入った女川町、南相馬市、愛媛県宇和島市、熊本県球磨村、岡山県真備町などから5人程度を招待し、予選リーグの日本-ドイツ戦、日本-コスタリカ戦などを観戦する予定だ。
寄付金はネットを中心に呼びかけ、10月までに約300万円が集まった。同22日には女川町の女川スタジアムでチャリティーイベントを開催し、U-9ミニサッカー大会やミニフットゴルフなどを実施した。
角田さんは「世界の舞台を通じて活動することで、被災地に関心を持ってもらい、風化を防ぎたい。五つの地区でそれぞれ違う被災地の現状を改めて知り、子どもたちの交流や異文化理解のきっかけになれば」と話した。
寄付はホームページhttps://cyonmage.comで受け付けている。