石巻専修大の人間力育成講座「耕人塾」 10年祝い式典 地域貢献へ継続誓う
石巻地方の中高生を対象にした石巻専修大の人間力育成講座「耕人塾」の開塾10周年を祝う式典が5日、市矢本東市民センターで開かれた。
木村民男塾長はあいさつで「塾生だけでなく指導するわれわれ自身も人間力を発展させることが大事」と強調した。「政治や経済、教育など次世代を担う若い人材の育成が地域の課題」と考え開塾して迎えた10周年。周囲の理解や支援に感謝し、活動継続へ決意を新たにした。
石巻専修大の尾池守学長は「塾は地域と大学との架け橋にもなった。これからの10年、20年後も共に石巻を発展させていきたい」と祝辞を述べた。
式典では塾への貢献をたたえ、茶道表千家仙台吉祥会の石田邦子会長など3人に感謝状を贈った他、塾のこれまでをスライドショーで振り返った。
塾は東日本大震災を受け、これからの地域社会を担う若い人材を育成しようと2012年に開講した。「世界に誇れる石巻地域」の実現を目指し、毎月1、2回のペースで討論や清掃などの活動を実践。これまで280人以上が修了した。