図書室から200冊以上借りたよ 女川町教委、25人に多読賞 手作り絵本10点表彰
女川町教委は3日、図書室から多くの本を借りた利用者をたたえる「多読賞表彰」と、読書意欲向上を狙い、自分たちのアイデアで一冊の本を作る「手作り絵本コンクール」の表彰式を町生涯学習センターで開いた。
多読賞表彰は昨年10月1日から今年9月30日までの1年間、町生涯学習センターにある「女川つながる図書館」や、町を巡回する移動図書館で200冊以上借りた人が対象。幼児から高齢者まで25人に賞状を贈った。
手作り絵本コンクールは個人の部5点、ファミリーの部5点の計10点を表彰。テーマは自由で、飛び出す仕掛けや本の一部をフェルト生地にするといった作者の工夫も紹介された。
多読賞で表彰された阿部凉風ちゃん(5)=女川第四保育所=は「お母さんに頼らず自分で本を読めるようになった」と話し、絵本コンクールの個人の部で入賞した松川茉那さん(女川中1年)は「今回は短い物語にしたが、長い作品にも挑戦していきたい」と笑顔を見せた。
賞状を手渡した平塚隆教育長は「全国的に活字離れと言われる中、女川では各家庭で本を読む大切さと楽しさが広まっている。町としても今以上にさまざまな取り組みで読書文化の普及に努めたい」と語った。