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現役引退の福山「大きな拍手忘れない」 東北楽天、対面でファン感謝祭

 プロ野球東北楽天のファン感謝祭が23日、仙台市宮城野区の楽天生命パーク宮城であった。新型コロナウイルス感染症対策のために見送られていた選手とファンの直接の交流が3年ぶりに解禁となり、球場に詰めかけた約1万7500人が選手との触れ合いを楽しんだ。

引退セレモニーであいさつする福山

 楽天ナインはグラウンドでの催しやトークショーのほか、来場者とのハイタッチや売店での商品手渡しなども行い、ファンサービスに精を出した。引退選手のセレモニーもあり、福山博之投手(33)がユニホーム姿でマウンドに現れた。

 福山は2011年にドラフト6位で入団した横浜(現DeNA)を2年で戦力外となり、13年に東北楽天入り。14年から4年連続で65試合以上に登板するなどブルペンを支えた。肉体的にも精神的にも苦しい登板が続いても「今思えば夢のような時間だった」。

 全てリリーフで376試合に登板し、17勝15敗9セーブの成績を残した12年間のプロ野球人生を「山あり谷あり、いろんな景色を見られた」としみじみと振り返る。19年に右肩と右肘の手術を受け、翌20年は育成契約に。約1年半ぶりの1軍マウンドとなった20年9月の復帰戦を思い出に残る試合に挙げ「大きな拍手を頂いたことは一生忘れません」とファンに感謝した。 セレモニーでは2球団で共にプレーしたDeNAの藤田一也内野手(40)のビデオメッセージも紹介された。福山は今後もスタッフとして球団に残り「戦力外で拾ってもらった身なので、何らかの形で恩返ししたい」と語った。最後はナインに胴上げされて、マウンドを降りた。

 来季から中日でプレーする涌井秀章投手(36)もファンとの交流を楽しんだ。事前に組み込まれるトークショーなどには参加せず、球場内外を自由に歩き回ってファンとの記念撮影やハイタッチに応じた。

 来季は仙台で中日との交流戦が予定されており、「投げられればいい。投げなくてもこっそりスタンドで見ていようかな」とおどけてみせた。3季の在籍ながら、最多勝に輝き、開幕投手も務めた涌井。「自分の立場を一からつくる意味でも濃い3年間だった」と杜の都に別れを告げた。

引退セレモニーであいさつする福山

 東北楽天のファン感謝祭で引退セレモニーを行った福山博之投手のスピーチは以下の通り。

  ◇  ◇
 「皆さん、こーんにーちはー。この悪天候の中、ご来場いただきましてありがとうございます。今日、この場を設けてくださった米田社長、石井GM、球団関係者の皆さま、本当にありがとうございます。12年前、この世界に入れていただいた万永スカウトはじめ、横浜ベイスターズ(現DeNAベイスターズ)の皆さま、この場を借りてお礼を言いたいと思います。ありがとうございます」

 「楽天イーグルスには感謝しかありません。戦力外で拾っていただき、たくさんの経験をさせていただきありがとうございました。楽しいこと、うれしいこと、たくさんありましたが、育成契約、肩肘の手術、苦しいこともたくさんありました。その苦しいとき、たくさんの方に手伝っていただき、手術をしてくれたドクター、毎日リハビリに付き添ってくれたトレーナー、毎日(ボールを)受けてくれたブルペンキャッチャー、スタッフの皆さん。皆さんのおかげで現役生活が伸びました。本当にありがとうございました」

 「家族へ。いつも迷惑ばかりかけていました。野球ばかりして、なかなか一緒にいる時間はなかったですけど、これからはパパとしてさらに迷惑をかけて楽しいことをしていきましょう。ほんま、ありがとう。今日来ているおかん、天国のおとん、丈夫な体で生んでくれて本当にありがとうございました。でも、肩肘手術しているので、もう少し丈夫な体で生んでいただきたかったと思います。どっちやねん、という感じなんですけど、12年間声援ありがとうございました」

 「先ほど(大型スクリーンの)映像にあった通り、(けがを乗り越えた2020年9月22日の)復帰戦の時、コロナで声が出せない中、僕がマウンドに上がった時に大きな拍手を頂いたことは一生忘れません。それと、今後は楽天イーグルスに残りまして別の形で頑張りたいと思います。今後もよろしくお願い致します。最後になりますが、この場に今1人で立っていますが、ここに立てたのも福山博之に携わった全ての方のおかげで立てています。12年間、本当にありがとうございました」

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