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まとい振り、安寧を願う 石巻・久円寺「お会式」

太鼓とかねが響く中、まといが振られた

 石巻市千石町の久円寺で23日、日蓮聖人の法要「お会(え)式」があった。「おめご」の愛称で親しまれる恒例行事で、檀家(だんか)や近隣住民がそれぞれに学業成就、五穀豊穣(ほうじょう)などを願った。

 日蓮聖人が亡くなった日に季節外れの桜が咲いたという故事にちなむ「万灯供養」も行われた。本来は、宝塔を造花で飾った万灯が、まといに先導されて寺の周辺を夜に練り歩くが、新型コロナウイルスの影響でおととしからできないままでいる。

 今年も檀家らでつくる「発心会青年部万灯の会」のメンバー約20人が太鼓や笛、かねで軽快なリズムを刻む中、境内でまといを振る形で実施した。

 谷川海正住職(51)は「問い合わせも多く、早く本来の姿に戻したい。社会の安寧と参拝者の健やかな一年を願うばかりです」と話した。

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