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教習所の貸し出し好評、地域の身近な存在に 石巻第一自動車学校

ロビーを活用して開催されたミニ四駆レース。子どもたちも多く訪れた

 石巻市泉町4丁目の石巻第一自動車学校が休校日に施設を貸し出し、音楽教室やイベント、警備訓練の会場などに広く活用されている。少子化や若者の車離れなどで教習生が減少傾向となる中、施設を有効活用しようと始めた。同校の担当者は「市民に親しまれる、地域のコミュニティーセンターを目指したい」と話す。

 11月13日は、ロビーを活用し初めてミニ四駆レースが開催された。テーブルやいすを移動して広々としたスペースを確保し、特設コースを設置。親子連れや愛好家ら約50人が集まり、自慢のマシンでタイムを競った。

 主催した市内のミニ四駆愛好会「特車二課」の渡部敏哉さん(36)は「コースを広げられる場所を探していた。音への苦情を気にせず楽しめ、最高の場所だ」と感謝した。

 「教習所まるごとレンタル」と銘打ち、貸し出しを始めたのは2019年。校舎2階に7部屋ある教室は会議室やワークスペースに、1階の元託児室はバイオリン教室、教習コースは市内の警備会社の訓練やスケートボード場として利用されている。新型コロナウイルス禍で苦境に立つ飲食業者の支援と教習生へのサービス向上につなげようと、キッチンカーの出店も受け入れている。

 同校はJR石巻駅から徒歩約15分と中心市街地に近く、駐車場を完備。利便性が高く、幅広い用途に対応できることから引き合いが増えているという。料金設定はあるものの、地域の取り組みを応援したいと非営利目的の場合は無償で貸し出すことが多い。

 社長付総務部長代理の大森裕基さん(47)は「どんな教習所の使い方ができるか、私たちもわくわくしている。幅広い世代の人に足を運んでもらい、自動車学校を身近に感じてもらえればうれしい」と語った。

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