光の海、きらりゆらり 「海ぼたる」 女川駅前を彩る
女川町の冬の風物詩「スターダスト・ページェント2022海ぼたる」(制作委員会主催)が4日、JR女川駅前で始まった。高さ約7メートルのクリスマスツリーやウミホタルをイメージし、地面に張り巡らせた漁網、街路樹などに取り付けられた計約5万個の発光ダイオード(LED)が幻想的な光の海を演出し、駅前を彩っている。来年1月5日まで。
クリスマスツリーの前で点灯式があり、制作委代表世話人の中嶋憲治さん(60)が「毎年、この明かりを楽しみにしてくれている人たちがいる。短い期間になるが自由に楽しんでほしい」とあいさつ。LEDが白や青の光の海を広げると訪れた家族連れなどが歓声を上げ、写真に収めるなどしていた。
家族と訪れた私立メロン保育園(石巻市鹿又)の大坂羽楽(うら)ちゃん(6)は「ツリーの光がきれい。青色もたくさん広がっていたのがすごかった」と話した。
海ぼたるは、住民有志が「始発、終着駅となる女川駅前を明るく照らそう」と1998年に始め、今回で25回目。東日本大震災で使っていた電球約8万個が津波で流されたが、中止せず継続し、2015年から再建された女川駅前で実施している。
点灯は午後4時半~10時半。31日は翌1月1日の日の出まで。