リンゴで元気づけ 津軽みらい農協、石巻地方の小学生に寄贈9500個
東日本大震災の被災地の子どもたちを元気づけようと、津軽みらい農協(平川市)は8日、石巻地方2市1町の小学生にリンゴ207箱、計約9500個を贈った。橋渡し役の石巻青果が各市町に届け、各小学校で児童に配られる。
東松島市役所で贈呈式があり、同農協の工藤俊博組合長や各市町教委の代表ら14人が出席した。
贈られたリンゴは収量が多く甘みと酸味のバランスがいい「サンふじ」で、今年は例年より一回り大きく育ったという。工藤組合長は「今年もおいしいリンゴができたので皆さんで食べてほしい。ほんの小さな復興支援だが、長く続けていきたい」と話した。
3市町を代表し、渥美巌市長は「今年もリンゴを頂きありがたい。応援いただいていることを各家庭で語り合ってもらえば、震災を語り継ぐことの一つになる」と感謝した。
贈呈式には児童を代表し、ともに東松島市矢本東小6年の伊藤桂悟さん(12)と亀山修颯さん(12)が出席した。2人は「昨年のリンゴもおいしかった。家族と食べるのが楽しみ」と声をそろえた。
リンゴの寄贈は2011年に始まり、今年で12回目。46個入りで石巻市に152箱、東松島市に49箱、女川町に6箱が贈られた。