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マルヒ食品、矢本の工業団地に新工場 冷凍弁当など生産 来年11月稼働

立地に関する協定を結んだ(左から)阿部代表取締役、渥美市長ら

 給食事業などを手がけるマルヒ食品(大崎市)は東松島市のグリーンタウンやもと工業団地に工場を新設することを決め、8日、市と工業団地の区画を所有するコマツ(東京)と立地協定を結んだ。冷凍弁当や冷凍野菜を生産する計画で、2023年11月の稼働開始を目指す。

 区画の一部約9300平方メートルをコマツから買い取り、鉄骨平屋一部2階、延べ床面積約2600平方メートルの工場を建設する。学校給食や保育所、介護施設の食事に使われる冷凍商品などを製造する。

 投資額は約11億5000万円で、国の津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金を活用する。完成後は正社員・パートを合わせて20~25人を新規雇用する予定。

 マルヒ食品の工場は2カ所目で、これまでも市の学校給食センターや保育所などに食材を提供している。

 市役所で協定締結式があり、阿部幸也代表取締役は「学校給食や介護施設などのインフラを担う企業として、生産拠点の複数化を急務と考えていた。海外輸出も目指し、皆さんと連携しながら東松島に根を張り地元企業として貢献したい」と述べた。

 渥美巌市長は「人口増加と雇用の場創出を目指す中で、進出はありがたい。市の農産品を含め石巻地方には豊かな食材がたくさんあるので、ぜひ活用してもらいたい」と期待した。

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