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師走点描>茅の輪(石巻市北上町・釣石神社)

参道入り口に設置された茅の輪。ご神体には紅白のしめ縄を結んだ

<くぐって合格を祈願>

 ご神体の巨石が落ちそうで落ちないことから「受験の神様」として親しまれる、石巻市北上地区の釣石神社に11日、地元産のヨシを使った「茅(ち)の輪」が設置された。

 氏子やボランティアの石巻専修大硬式野球部の選手ら約20人が朝から作業し、ヨシを束ねて参道入り口に飾り付けた。大きさは「よし合格」の語呂合わせで横が4.5メートル、縦は「みんな合格」の3.75メートルになるようにしてある。巨石にはワラを編んで作った紅白のしめ縄を締め、正月準備を整えた。

 茅の輪は、くぐると心身を清めるとされる。高校受験を控える船岡中3年の平間あかりさん(15)は「志望校合格を祈願した。改めて頑張ろうと気が引き締まった」と話した。岸浪均宮司は「来年はうさぎ年。皆さんにとって飛躍の年となるよう願う」と語った。

 茅の輪は来年4月ごろまで設置される予定。正月三が日の参拝客は約6000人を見込んでいる。

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