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多文化共生社会へ 石巻専修大で特別授業、技能実習生に学ぶ

 多文化共生社会を考える特別授業が7日、石巻専修大で開かれた。同大の学生や県内の高校生ら約50人が参加。石巻市の企業で働く技能実習生から日本での生活を聞き、存在の身近さを感じた。

 技能実習生は石巻市魚町1丁目の水産加工会社「天祐丸冷凍冷蔵」に勤めるダオ・ティ・ウエンさん(21)=ベトナム出身=と、ニ・マデ・エルリナ・クスマ・ワルダニさん(20)=インドネシア出身=が出席。仕事のやりがいや苦労、石巻での生活を紹介した。

 ウエンさんは「親切な人が多く、ベトナムよりも静かな環境で仕事ができる。食べ物の品質もいい点が魅力」と話し、エルリナさんは「力仕事が中心で苦労もあるが、包丁がうまく使えるようになった。休みや空き時間で日本語も勉強している」と説明した。

 授業では実習生の受け入れ窓口となっている「みやぎオーバーシー協同組合」の国分貴之さんが「食べ物や衣服の製造など生活に直結するものに技能実習生が関わっている」と述べた。石巻市地域振興課の岡田桂奈さんも、外国人相談窓口や日本語教室といった市のサポート体制を解説した。

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