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コミュニケーションロボ、なまりに対応できず 配布を再検討 石巻市

 石巻市議会12月定例会は15日、本会議を開き、一般質問を続けた。市は高齢者の孤立防止などに活用するため導入したコミュニケーション・ロボット「ATOM(アトム)」について、サービスの停止などで今後の発展性が見込めなくなったとして、配布の中止も含めて検討する考えを示した。

 市は国に認定されたSDGsモデル事業で昨年1月、アトムを100台購入。地域カーシェアリングの音声予約への活用も見込み、蛇田地区の住民らに34台を貸与したが、音声認識機能が高齢者のなまりや会話速度に対応できなかった。

 提供元の講談社が今年3月、アトムに機能を追加していくクラウドサービスを来年9月で中止することも発表した。市復興企画部は「今後の発展性は見込めない。あいさつなど癒やしの効果は見込めるが、残り台数の配布も再検討しなければならない」と説明した。

 渡辺拓朗、阿部正敏、高橋憲悦、楯石光弘、阿部久一、宇都宮弘和の6氏が質問した。

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