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1000円ガチャで誘客後押し 景品に同額食事券 石巻中心市街地 D.I.Oが設置

 石巻市内で飲食店などを展開する「D・I・O」(石巻市門脇)が中心市街地に開いたカプセルトイ専門のプレハブ店舗が、ひそかに注目を集めている。メインは「1000円ガチャ」と呼ばれる、高価格帯の景品が当たる販売機。市内の居酒屋などで使える食事券を景品に加え、新型コロナウイルス禍で苦境に立つ飲食店への誘客を後押ししている。

 プレハブ店舗は市の補助金を活用し、所有する同市中央2丁目の空き地に8月に開設した。24時間営業で、100~1000円で購入できるさまざまなカプセルトイの販売機が並ぶ。メインは1000円の販売機で、3万円以上する家庭用ゲーム機やゲームソフトなど高額商品が当たる可能性がある。

 1000円ガチャを地域の活性化に役立てたいと、飲食店の仲間を募って12月から各店共通の1000円分食事券を景品として加えた。食事券の利用店にD・I・Oが500円を支払い、半分は店側が負担する仕組み。直営店を含め居酒屋や食堂など8店でスタートし、参加店を増やしていく計画だ。

 鈴木崇也社長は「ガチャ代と同じ額の金券なので、はずれでもお得感がある。店にとっても来店のきっかけづくりになる」と期待する。

 長引くコロナ禍で経営が厳しさを増す中、設備投資や人件費を掛けずに幅広く活用できるカプセルトイに着目した。さらに高価格帯の販売機を設け、水産加工品など市内の特産品を景品にする構想も描く。1機単位で他の事業者に貸し出すことも想定している。

 鈴木社長は「飲食業だけでなく、水産や農業など地域産業の活性化にもつなげられればいい」と話した。

プレハブ内にカプセルトイの販売機が並ぶ
市内外の飲食店で使える食事券
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