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来年の石巻川開き祭り 100回記念事業の内容を提言 3日間開催も

青木会頭(左)に提言書を手渡す松本委員長

 来年100回の節目を迎える「石巻川開き祭り」について、官民でつくる記念事業検討委員会が19日、祭りの実行委員会に提言書を提出した。東日本大震災以前と同じ3日間開催することや祭りの在り方、記念事業の内容などを盛り込んだ。実行委は提言を基に年明けに検討を始め、本年度中に基本的な方針をまとめる計画。

 検討委は市や経済・観光関係者など25人で構成。9月下旬から約10回の会合を重ね、提言をまとめた。

 提言書では、開催コンセプトを「市民総参加」とし、市全域の市民にボランティアやスタッフとしても関わってもらうよう提案。市内全小学校に鼓笛隊パレードなど祭りへの参加を依頼することも盛り込んだ。

 日程は前夜祭を含む3日間(8月4~6日)とした。場所は既存の会場に加え、北上川堤防など水辺を生かした特設会場を設ける案を示した。花火大会の会場は「市民の声を反映した場所」との表現にとどめた。

 特別事業の案として、有名人のステージや祭りの歴史を振り返る写真展、石ノ森萬画館を利用したプロジェクションマッピングなどを記載。北上川を生かした「クルージング」や「ウオータースライダー」なども盛り込んだ。

 既存の陸上・水上行事や花火大会の規模拡大と、財源確保に向けてクラウドファンディングやふるさと納税を活用することも提案した。

 石巻商工会議所で、実行委員長の青木八州会頭に提言書を手渡した松本鉄幹委員長は「提案の中から実現可能なものを抽出し、ブラッシュアップしてほしい。素晴らしい祭りになることを祈念している」と話し、青木会頭は「皆さんの熱い思いが込められている。できるだけ実現できるよう努力し、市民に喜んでもらえる祭りにしたい」と語った。

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