閉じる

選挙の大切さ学んだよ 鳴瀬桜華小で出前授業 模擬投票も

村長を選ぶため模擬投票する児童たち

 子どもたちに選挙の仕組みや意義を知ってもらう出前授業が16日、東松島市鳴瀬桜華小(児童264人)であった。講師に弘前大教育学部の蒔田純准教授(45)を招き、4年生の児童ら48人が参加。架空の村の村長選挙を巡る物語「ポリポリ村のみんしゅしゅぎ」のアニメ動画を見ながら、模擬投票で村長を選んだ。

 物語には2人の候補者が登場。1人は村人の暮らしを便利にする橋を造ろうと訴える。一方で橋にお金をかけると村の祭りが5年間開けなくなるため、もう1人の候補者は橋を造らず祭りを続けようと主張する。

 児童たちはどちらを優先するべきかを議論し「みんなのために橋が必要。橋を造ればずっと使える」「昔からの祭りを続けた方がいい」といった意見が出た。その後、模擬の投票用紙でそれぞれ1票を投じた。橋の必要性を訴えた候補者が37票、もう一方が10票、白票が1票だった。

 蒔田准教授は「自分がどう思うかで決めることが重要」とアドバイス。「みんなが18歳になって選挙権を手にした時、今日のことを思い出して選挙は大事だと思ってほしい」と語った。

 横田久汰さん(9)は「どちらに投票するか少し迷った。選挙がないといろいろな人が困り必要なことだと分かったので、投票できる年齢になったらよく考えて投票したい」と話した。

石巻かほく メディア猫の目

「石巻かほく」は三陸河北新報社が石巻地方で発行する日刊紙です。古くから私たちの暮らしに寄り添ってきた猫のように愛らしく、高すぎず低すぎない目線を大切にします。

三陸河北新報社の会社概要や広告などについては、こちらのサイトをご覧ください ≫

ライブカメラ