2023年 かほピョンと一緒に いい卯だな~ 【仙台のウサギ5選】
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今年の干支の卯(う)にちなみ、河北新報のマスコット「かほピョン」が仙台で活躍するウサギを紹介するよ。ウサギは子だくさんで「家内安全」の象徴。ピョンと跳ぶ姿から「飛躍」「向上」の願いを込め、卯年は新しいことを始めるのに最適なんだとか。そんなウサギの魅力をたっぷりどうぞ。
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血統書付きのウサギが勢ぞろい “ もふもふ” 感が最大の魅力
<うさぎ専門店 うさぎ村>
仙台市青葉区の「うさぎ専門店 うさぎ村」は20年前、東北初のブリーダー直営店としてオープン。5年前に開いた2号店の中山吉成店をかほピョンが取材した。ブリーダーでオーナーの松原明子さんが愛情たっぷりに育てるかわいらしいウサギたちが出迎えてくれた。
うさぎ村が扱うのは人気品種のネザーランドドワーフとホーランドロップ。ネザーランドドワーフはピーターラビットのモデルで、ピンと立った耳と小さな体が特徴。ホーランドロップは垂れ耳で人懐こい。生後約1カ月の子ウサギで6万円~8万円とペットショップよりお高めだが、血統書付きの気立てが良い子がそろっている。
「ウサギの魅力はなんと言っても、もふもふでかわいいところ」と松原さん。無表情と思われがちだが、コミュニケーション能力が犬や猫に続いて高い。名前に反応し、頭をなでるとうっとりした顔をする。
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ワクチン、散歩要らず
ウサギは基本的に鳴かず、室内のケージで飼えるため一人暮らしにも向いている。散歩要らずで子どもやシニア世代も世話しやすい。ワクチン接種もなく、医療費が犬や猫と比べて少ないのもうれしいポイントだ。
うさぎ村では、手ぶらで訪れてもウサギを連れて帰れるように、キャリーの他、餌やケージ、トイレなどのアイテムをそろえている。松原さんは「時期によって子ウサギが店にいないときもある。興味がある人は、どんなウサギが今いるかSNSをまず見てみて」と勧める。
飼育の注意点「体調チェックしっかりと」
飼いやすいウサギだが、注意点もある。松原さんによると、一番気を付けたいのが、体調。毎日餌をきちんと食べているか、下痢していないかチェックすることが大切だ。また、ウサギの骨は細く、ちょっとしたことで折れてしまう。飼い主が立ったまま抱っこするとウサギが飛び降りてけがをしてしまうことがあるので、必ず座った姿勢で。
また、ケージの外にサークルを張って室内を散歩させる場合は、サークルを越えようとしてけがをしたり、電気コードをかじってしまったりする危険性がある。必ず目の届く範囲でウサギを遊ばせよう。
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中山吉成店
仙台市青葉区中山吉成2-17-3-1
営/11:00~18:00
休/月曜(祝日の場合は営業、翌火曜休み)
TEL022-707-1687
支倉町店
仙台市青葉区支倉町2-19
営/11:00~18:00
休/臨時休あり
TEL022-222-6805
不思議さとかわいらしさが同居 仙台生まれのシュールキャラ
<きっこうちゃん>
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真っ白な体が縛られたビジュアルと、「カラダ以外は縛られたくない」がモットーのウサギのキャラクター。仙台市のデザイン会社「PILE」のグラフィックデザイナー、バチコさんが、仙台デザイン専門学校の学生だった2012年に考案した。
ウサギモチーフなのも、表情が無いのも、少し短めの耳も、体をひもで縛ったシュールな姿も、バチコさんは「特に理由はなく、かわいいからです」とにっこり。
ステッカーを作り、学生時代は友人に、社会人になってからは仕事関係者に配り、地道に知名度を高めた。2017年にはアパレル大手「JOURNAL STANDARD」の担当者の目に留まり、Tシャツにもなった。
不思議さとかわいらしさを兼ね備えるきっこうちゃん。プロスポーツチームや「らーめん堂仙台っ子」「お茶の井ケ田」などの地元企業とのコラボも増え、ますます活躍の場を広げている。
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卯年生まれの守り本尊 「うだつ上げたい」グッズも人気
<鷲巣山 文殊堂>
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卯年生まれの守り本尊「文殊菩薩」を祭る仙台市青葉区の鷲巣山文殊堂(じゅそうざんもんじゅどう)は、絵画や石像など、ウサギをモチーフにした作品が古くから奉納されている。目を引くのが、参道の途中に鎮座する全長3mほどの張り子のウサギ。愛くるしい表情でかほピョンを出迎えた。元はある商店の仙台七夕飾りだったそう。
卯年の今年は参拝客が多い。知恵をつかさどる文殊菩薩にあやかろうと、受験生や家族の姿も。開山400年の2002年に寄進されたウサギの石像は、頭をなでる人が後を絶たず、おでこの色が変わってしまった。
本堂に着いたら屋根の「波うさぎ」の飾りにも注目してほしい。ウサギが逆立ちしている。火伏せと「うだつ(卯立つ)が上がるように」の願いが込められ、この波うさぎをデザインしたお守りも人気だ。
開山は卯年の1603年。やはり卯年生まれの仙台藩祖伊達政宗の命を受け、家臣の修験者が開いたとされる。現在は14代目の嶺喜隆さんが堂を守っている。
バス停から続く参道は108段で、「一段上がるごとに煩悩が消える、と言われています」と嶺さん。1月25日の「ご縁日」には家内安全や受験合格などのご祈とうと本尊のご開帳が行われる。
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仙台市青葉区八幡6-10-18
TEL022-234-8787
※授与所は日曜のみ。それ以外の日は電話で相談を
ウサギ形のみぞれ鍋 インスタ映えで大ヒット
<お酒と鍋と逸品料理 うさぎや>
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店名を冠した「うさぎや鶏みぞれ鍋」がかわいいと評判の居酒屋だ。「インスタ映え」が意識されるようになった5年ほど前から、鍋の大根おろしをウサギ形にしている。目と鼻は焼きのり、頬はもみじおろし。具にちょこんと座っているが、鍋に火が通るにつれて沈み、入浴しているような姿になるのもグッとくる。
店長の碇谷敦志さんは「成形は手作業です。作っている自分も思わず笑顔になるかわいい表情を心がけています」と看板料理への愛を語る。
開店は2006年4月。オーナーが開業前に、落語家の三遊亭右左喜(うさぎ)さんに声をかけた。「うさぎは右に左に喜ぶと書き、商売に適した名前」と言われ、飲食店に大事な5年目(2011年)がちょうど卯年に当たることも店名の由来の1つ。少子化の現代に一石を投じるべく、多く子孫を残すウサギにもあやかろうというオーナーの思いもあったとか。
味ももちろん鍋の人気の理由。ユズがふわりと香る醬油味のあっさりスープに、鶏肉や豆腐、野菜、キノコ類が入る。2人前2380円、3人前2980円。〆は雑炊やリゾット、うどん、ラーメンで。碇谷さんのお薦めはご飯と卵を投入する雑炊だ(1人前380円追加)。
仙台市青葉区一番町4-1-1 オークツリー一番町地下1階
営/17:00~翌2:00(日曜は24:00まで、連休の場合は最終日が24:00まで)
休/臨時休あり
TEL022-265-9578
伝統柄がそのままウサギに 7色のこけしも好評
<うさぎこけし>
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作並系伝統こけしにウサギバージョンがお目見えした。細身の白いこけしで、耳付き。幼子にも見える黒目がちの表情に癒やされる。すっきりした桃の花の胴模様で、洋室にも合うモダンな一本だ。作るのは、曽祖父から4代続くこけし工人の加納陽平さん。ウサギのこけしが欲しいという愛好家の要望に応えた。写真は中サイズ(約15㎝)で1体1800円。
加納さんは、創作こけし「7いろうさぎ」(1体1000円)の作り手でもある。仙台城跡(青葉区)の青葉城本丸会館で実演販売していることから、城を築いた伊達政宗の干支にちなんだ。ころんとしたフォルムがかわいらしく、風水に基づき、緑は健康、黄色は金運上昇などの意味を込めている。眼帯姿の政宗バージョンもあり、観光客のお土産として好評だ。
本丸会館には遠刈田系の伝統こけし工人早坂政弘さんと週替わりで出店している。加納さんの次回の出店は1月18日㈬~24日㈫。
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販売場所/青葉城本丸会館
営/9:00~17:00(隔週)
TEL022-286-0564(加納さん方)
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Photo by 田附 絢也 (うさぎ専門店 うさぎ村)
(河北ウイークリーせんだい2023年1月12日号掲載)
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