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昆虫レンジャー参上! 園児・児童が採集、標本作りに挑戦 来月、石巻で展示

採集した昆虫の標本を披露する児童たち

 石巻地方の幼稚園年長児から小学生の子どもたち9人が昆虫を採集し、標本作りに挑戦している。2月11、12日に石巻市中央3丁目の旧観慶丸商店で開かれる「石巻昆虫レンジャー展示発表会」で、活動の成果を初めて披露する。

 展示発表会は石巻自然文化研究会が主催。子どもたちは昨年2月に同研究会が開いたチョウの展示会を見たことをきっかけに、研究会に加わった。7月に採集会をしたほか、標本の作り方を学んできた。

 30~60代の約20人で活動してきた研究会に子どもたちが加わったことに事務局の木村雅俊さん(65)は「自然や標本作りに関心を持ってくれてうれしい。地元で珍しい虫を見付けてくれるなどこちらも刺激になっている」と喜ぶ。

 展示発表会では石巻地方のチョウ、トンボを中心に約600匹の標本が並ぶ予定。子どもたちが日和山などで採集した虫のほか、会員コレクションを展示する。

 標本作りや虫の飼育についてまとめた自由研究を展示する住吉小3年の佐藤大洋君(9)は「祖母が日和山で見つけてくれた珍しいミヤマカラスアゲハをぜひ見てほしい」と話す。

 向陽小6年の山部進太君(12)は、春休みや夏休みを利用して沖縄県で採集した昆虫の標本を展示する。日本最大級のチョウと言われるオオゴマダラなどが並ぶ。「石垣島では狙っていたマルバネルリマダラも捕れた。自分で卵やサナギから育てて羽化させたチョウもいる」と展示内容を説明する。

 展示発表会は午前10時から午後5時まで。入場無料。先着200人に日本に生息するカブトムシやクワガタが描かれたカレンダーを配布する。

 連絡先は木村さん090(3360)0029。

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