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野良猫を増やさないで 看板をリニューアル、より具体的に 石巻・日和山公園

日和山公園に設置された「猫を捨てることは犯罪」と訴える看板
斎藤市長(左)に提言書を提出した阿部代表

 石巻市は日和山公園に設置している野良猫に関する注意喚起の看板をリニューアルした。これまで「猫が増えて困っている」といった内容にとどめていた警告文を「捨てるのは犯罪」「エサをやるなら不妊手術も」などと改め、より有効な啓発活動に当たる。

 変更前の看板には「エサをやらないで」などと記したテープが匿名で貼られており、石巻市のNPO法人アニマルクラブ石巻が内容の刷新を市に提案した。市環境課が協議し、アニマルクラブがデザインした新しい看板を昨年11月21日に設置した。

 仙台市を除く県が2020年度に殺処分した猫は611匹(引き取り後の死亡を含む)。県石巻保健所が21年度に引き取った猫は93匹で、前年度に比べ101匹減った。

 石巻保健所の担当者は「野良猫を減らすためには避妊など地域での管理が必要。飼い猫にはマイクロチップの装着など野良にならない対策をしてほしい」と話した。

アニマルクラブ石巻、市に対策提言

 石巻市のNPO法人アニマルクラブ石巻は、野良猫の避妊・去勢手術への助成金制度創設といった動物愛護対策を石巻市に提言した。阿部智子代表が13日に市役所を訪れ、要望書と711人分の署名などを斎藤正美市長に手渡した。

 県が交付している避妊・去勢手術への助成金は支給対象が県獣医師会の会員病院に限られ、アニマルクラブ石巻を含む非会員団体は援助されない。クラブは市に助成金制度の創設を求めたほか、団体の活動のノウハウを引き継ぐ形で動物愛護対策室を市に設けることなどを提言した。

 阿部代表は「観光資源として猫を活用するだけでなく、不幸になる命を増やさない努力を市が率先して行うことが、動物に優しいまちづくりにつながる」と話した。斎藤市長は「意見交換の場を設けて幅広い対策を検討していきたい」と述べた。

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