佐藤あり紗選手兼監督「チームに残れず悔しい」 リガーレ仙台退団 監督ライセンスで溝

バレーボール女子、Vリーグ2部(V2)リガーレ仙台の退団と現役引退を発表した佐藤あり紗選手兼監督(33)が23日、仙台市青葉区のホテルで記者会見し、退団の経緯などを説明した。
「運営側と方向性に違い」
2018年のチーム発足時からの中心選手で、20年シーズンから監督を兼任していた佐藤が退団に至った大きな理由は、1部(V1)の監督に必要なライセンスだったという。
今季限りでの現役引退を決めていた佐藤は、引き続き監督として活動するためのライセンス取得を目指していた。しかしチームは来季、既に資格を持つ指導者を迎える方針で、溝は埋まらなかった。
佐藤は「違う選択肢でもチームに残りたいと思うし、残らないといけない存在だと私が一番理解している。でも残念ながら、運営側との方向性の違いがある」と説明した。

言葉を詰まらせ
シーズン中の発表には「(選手として)残り少ない試合を多くの人に見てほしい」との思いがあった一方、退団も報告することになり「とても悔しく、悲しい」と言葉を詰まらせ、涙ぐんだ。
仙台市出身。宮城・古川学園高、東北福祉大を経て日立入りしベストリベロ賞を2度受賞。16年のリオ五輪にも出場した。一番の思い出は「代表のユニホームを着て、地元で試合ができたこと」と、仙台で開催された13年のワールドグランプリ1次リーグを挙げた。
シーズン終了後は宮城県を拠点に普及活動などを行っていくという。「バレーボールに費やしてきた時間を、次世代の選手や普及に力を入れたい」と話した。28、29日には富谷市であるリーグ戦に出場する予定。

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