「十二国記」の世界集約、山田章博原画展 ファンを魅了 石ノ森萬画館
石ノ森萬画館(石巻市中瀬)の第88回特別企画展「十二国記 山田章博原画展」が同館で開かれている。山田さんの原画展が東北で開かれるのは初で、規模も過去最大。シリーズ30年を振り返る貴重な直筆原画など150点以上を見ることができ、多くのファンが訪れている。4月9日まで。
「十二国記」は1991年に刊行された「魔性の子」から始まった小野不由美さんによる異世界ファンタジー小説。山田さんはその壮大な世界観を30年以上にわたって描いてきた。
2階企画展示室には昨年刊行された画集「青陽の曲」や2019年に出版された「白銀の墟(おか) 玄(くろ)の月」の装画・挿絵などが並ぶ。
このほか、出版社の編集部に送ったラフ画や、テレビドラマ「仮面ライダー鎧武(がいむ)」に登場したクリーチャーのデザイン画もあり、来場者の目を引き付けている。
初日の21日は新潮社で担当編集を務める鈴木真弓さんが、展示室を案内しながら魅力を語るギャラリートークもあった。
20年以上のファンだという茨城県日立市の山口恵子さん(54)は「異世界の話だが、親しみを感じられる点がたくさんある。好きなキャラクターの絵も見られてうれしい」と話した。
会期中はオリジナルグッズの販売、コラボメニューの提供、スタンプラリーなどを展開。ギャラリートークは3月も実施する予定。
連絡先は石ノ森萬画館0225(96)5055。
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