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おめつき、豊漁祈る 神事のみ開催 担い手不足「できる限り」 雄勝・名振

行事の最後には獅子舞が登場し、地元住民らの頭をかんで回った

 石巻市雄勝町名振地区に伝わる火伏せの伝統行事「おめつき」が24日、同地区であった。担い手不足により、メインの寸劇や山車の渡御は中止し、神事のみを執り行った。

 神事は同地区コミュニティーセンターで行われた。地域住民ら約20人が集まり、豊漁や子孫繁栄を願った。行事の最後には獅子舞が登場し、住民らの頭をかんで回った。

 おめつきは例年1月24日に行われる。重さ約600キロの山車を担いで地区を練り歩き、道中で即興の寸劇を行う。山車の飾りも住民が手作りする。

 名振地区には約60人が住むが、過半数を70歳以上の高齢者が占める。山車を担ぐには交代要員も含めて40人程度は必要で、担い手不足が続く。

 寸劇、渡御の中止は4年連続。名振秋葉神社氏子会の和泉誠一郎総代長(82)は「以前はボランティアの協力があったが年々減少し、今は神事で精いっぱい。200年以上続く伝統があり、住民の顔合わせの機会にもなる。これからもできる限り継続していきたい」と述べた。

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