閉じる

避難経路を再確認 商店街事業者ら、大津波想定し訓練 女川駅前商業エリア

白山神社を目指して避難する参加者

 東日本大震災から12年を迎えるのを前に、女川町中心部の駅前商業エリアで20日、津波を想定した避難訓練が行われた。災害危険区域の144事業所でつくる女川産業区が主催。商店街の事業者ら85人が参加した。

 宮城県沖を震源とする震度6弱の地震で大津波が襲来する可能性があるとの想定で実施した。参加者は各事業所などから海抜約35メートルの高台に建つ白山神社を目指して600メートル前後を歩き、それぞれの避難経路を再確認した。観光客役や車いすに乗った要援護者役の誘導手順も確かめた。

 訓練後、産業区の木村昇区長(65)は「この辺は海から一番近い場所。命を守るために、これからも産業区の行事として避難訓練を続けていきたい」と語った。毎年参加しているカフェ店長の大場千賀さん(51)は「地震はいつ来るか分からない。店にお客さんがいて避難が必要になっても、迷わず行動できるようにしたい」と話した。

 女川産業区は2018年9月、災害危険区域内の事業者が連携して防災や減災、地域経済の活性化に取り組むことを目的に発足した。訓練は今回で5回目。

関連タグ

最新写真特集

石巻かほく メディア猫の目

「石巻かほく」は三陸河北新報社が石巻地方で発行する日刊紙です。古くから私たちの暮らしに寄り添ってきた猫のように愛らしく、高すぎず低すぎない目線を大切にします。

三陸河北新報社の会社概要や広告、休刊日などについては、こちらのサイトをご覧ください

ライブカメラ