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北上川沿いにあずまや新設、年度内に4基 石巻工高生がデザイン 石巻市

石巻工高生も見学したあずまやの仮組み立て作業
住吉地区のあずまやのイメージ図

 石巻市は北上川河口部の環境を生かした「かわまちづくり」の一環で、堤防上の遊歩道などにあずまや4基を新たに設ける。散策中の休憩、交流場所をつくり、水辺空間に市民をいざなう。地元に愛着を持つきっかけにしようと、デザイン案は石巻工高建築科の生徒たちに手がけてもらった。4基とも年度内に設置される計画。

 あずまやは北上川右岸の住吉地区と門脇地区、左岸の不動町と八幡地区に1基ずつ建てる。各地区のイメージに合わせたデザイン案を前年度、同校建築科の3年生に募集。市の審査を経て四つの案を採用した。

 住吉地区は子どもが多く集まるイメージから円形にし、後方の壁の一部を取り払って日光が入りやすくした。不動町地区は波を想起させる曲線を屋根やベンチに取り入れ、壁の少ない開放的な空間にした。

 本年度は採用したデザインを基に実施設計を設計事務所に依頼。卒業した前年度の3年生に代わり、在校生が製作、設置作業に携わる。18日には、あずまやの材料加工を担う山大(石巻市潮見町)のプレカット工場を3年生7人が訪れ、仮組み立て作業を見学した。

 千葉瑠壱さん(18)は「自分が携わったあずまやが設置されるのはうれしい。大学の建築科に進むので、公共建築を考える良い機会にもなった」と話した。2、3年生は今後もあずまやの仕上げや組み立て作業に参加する予定。

 市は歴史や自然を感じながら水辺を散策できる「いしのまき水辺と緑のプロムナード計画」を進めており、既に中央地区にあずまや2基、稲井地区などにパーゴラ計4基もある。市河川港湾高規格道路整備推進課の担当者は「散歩中に休憩したり座って川を眺めたりし、川に親しんでほしい」と狙いを語った。

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