決意新た、宮城水産高生ら出航 50日間の航海実習へ 石巻漁港
宮城水産高(生徒262人)の生徒らが27日、県の海洋総合実習船「宮城丸」に乗船し、小笠原諸島東沖周辺の太平洋での航海実習に向け石巻漁港を出航した。
乗船したのは同校から海洋総合科機関工学類型の2年生18人、専攻科の1年生8人の計26人と、気仙沼向洋高専攻科漁業科1年生4人の計30人。教員や保護者に見送られ、漁港を後にした。
生徒たちは17日の健康観察を兼ねた福島県沖での航海を経て、24日に出航する予定だったが、天候の関係で延期になっていただけに、この日を待ち望んでいた様子。岸壁から手を振る保護者の期待に応えようと、決意を新たにしていた。
海洋総合科機関工学類型2年の安住蓮さんは「エンジンの仕組みなどを学びたい。操業も楽しみ」と話した。
宮城丸は太平洋沖で約50日の航海を計画。十数回の操業実習も行い、はえ縄漁の技術なども学ぶ。3月4日に沖縄に寄港し、同14日に石巻漁港に帰港する見通し。新型コロナウイルスの影響で、恒例だったハワイ沖での航海は中止が続き、太平洋沖に変更となっている。