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刈ったヨシで紙すき 5年生18人が体験、卒業証書に 石巻・北上小

遠見さん(右)の指導を受けながら、紙すきに挑戦する児童

 石巻市北上小(児童86人)の5年生18人が1月27日、自分たちで刈り取った北上地区特産のヨシを使い紙すきを体験した。すいた紙は、来年3月の卒業式で受け取る自身の卒業証書になる。

 ヨシは昨年12月、児童たちが学区内にある新北上川河川敷でNPO法人「りあすの森」の協力を得ながら自ら刈り取った。石川県輪島市の和紙職人遠見和之さん(50)が煮て細かく砕く作業をし、繊維状に加工、学校に持ち込んだ。

 児童たちは遠見さんの指導を受けながらヨシと水、のりを合わせた液体の中に卒業証書と同じ大きさの木枠を入れ、前後左右にゆっくりと揺らしながら厚さが均一になるように心がけ、丁寧にすいた。

 すいた後は、1枚ずつ布を挟んで重ね合わせ、水気を切った。ヨシ紙は遠見さんが持ち帰り、じっくり乾燥させ、和紙として完成させる。その後、北上地区在住の書家が墨書し、世界で一枚だけの卒業証書として仕上げる。

 大内美采(みこと)さん(11)は「ちょっと難しかったけど、上手にできたと思う。自分で作った卒業証書を受け取るのが楽しみ」と話した。

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